「デザイン・シンキング」はイノベーションを生み出す手法として注目されている思考方法で、実際にデザイナー、エンジニア、コンサルタント、起業家等がより優れたアイデアを創出するために活用しているものです。
従来型の手法とは異なる観点から優れたアイディアを創出する考え方で、近年、ビジネスの現場でも注目されています。今回、札幌を舞台に3年に1度開催される現代アートの祭典「札幌国際芸術祭」をテーマに実際にデザイン・シンキングを体験し、テーマに沿ったアイデアを創出するワークショップが開催されました。
開催プログラム詳細はこちら
盛り上がったその様子をぜひご覧ください!
冒頭は、札幌国際芸術祭実行委員会事務局・事務局長とコミュニケーションデザインディレクターの田村かのこさんより、
札幌国際芸術祭(※1)のこれまでの取り組みや概要をご説明いただきました。
※1 札幌国際芸術祭
札幌市が主催する3年に1度開催されるアートのお祭り。
2014年からスタートし、来年2020年12月より3回目となる芸術祭が開催される
WEBサイト
続いてワークショップのテーマが発表されました。今回のテーマは、「アートの力で札幌をよりよくするためにはどうしたらいいか?」「札幌国際芸術祭で外国人観光客を多く呼ぶにはどうすればよいか?」「札幌国際芸術祭を世界で1番魅力的な芸術祭にするには?」「クリエイティブでない人でも楽しめる芸術祭とは?そうするには?」の4つ。それぞれ考えてみたいテーマごとのテーブルに分かれ、これらのテーマに対してデザイン・シンキングの手法を通し提案をしていきます。
そしてワークショップへ。今回は、Rose Thorn Bud(読み方ローズ・ソーン・バッド)という手法を用いるところからスタートします。3色のふせんを用いて、テーマに対するポジティブな意見(Rose)、ネガティブな意見(Thorn)、中立的な意見(Bud)を視覚化する方法です。ブレインストーミングでとにかくたくさんの意見を書き出し、意見内容に基づいてふせんをグルーピングしてタイトルをつけていきます。
様々な意見が出たところで、論点をしぼりこむために使う手法が「How Might We」。「どの様にすれば◯◯が出来るだろうか?」という問いに、多様な意見を落とし込みます。それらに多数決で票を入れ、各グループどのような論点からテーマについて考察するかをまとめていくのです。
各テーマで選出された論点について様々な視点からアイデアを出し合い、テーマに対する提案をより具体的にしていきます。こうすると、最終的に提案するアイデアのコンセプトが決めやすくなりますね。最終的には一枚のシートへアウトプットし、それぞれのグループごとの最終提案物としてまとめあげ、発表しました。例えば「札幌国際芸術祭を世界一魅力的な芸術祭にするには?」というテーマに対して全世界へ発信できるようライブストリーミングを行い、若手作家が作品をプレゼンテーションするショーを行う提案が出ましたが、全体を通してこのように「興味をもってもらう・認知を最大限ひろげる」事に対してアプローチする提案が多く見受けられました。
来年の札幌国際芸術祭もより楽しみになりました!
執筆・写真 足立 岬(札幌市立大学デザイン学部 人間空間コース4年生)
従来型の手法とは異なる観点から優れたアイディアを創出する考え方で、近年、ビジネスの現場でも注目されています。今回、札幌を舞台に3年に1度開催される現代アートの祭典「札幌国際芸術祭」をテーマに実際にデザイン・シンキングを体験し、テーマに沿ったアイデアを創出するワークショップが開催されました。
開催プログラム詳細はこちら
盛り上がったその様子をぜひご覧ください!
札幌国際芸術祭と4つのテーマ
冒頭は、札幌国際芸術祭実行委員会事務局・事務局長とコミュニケーションデザインディレクターの田村かのこさんより、
札幌国際芸術祭(※1)のこれまでの取り組みや概要をご説明いただきました。
※1 札幌国際芸術祭
札幌市が主催する3年に1度開催されるアートのお祭り。
2014年からスタートし、来年2020年12月より3回目となる芸術祭が開催される
WEBサイト
続いてワークショップのテーマが発表されました。今回のテーマは、「アートの力で札幌をよりよくするためにはどうしたらいいか?」「札幌国際芸術祭で外国人観光客を多く呼ぶにはどうすればよいか?」「札幌国際芸術祭を世界で1番魅力的な芸術祭にするには?」「クリエイティブでない人でも楽しめる芸術祭とは?そうするには?」の4つ。それぞれ考えてみたいテーマごとのテーブルに分かれ、これらのテーマに対してデザイン・シンキングの手法を通し提案をしていきます。
グループワークスタート
全体でのアイスブレイクを経た後、グループワークに移ります。アイスブレイクは、自身の趣味や特技をボディランゲージだけで表すというもの。皆恥ずかしながら始めるも、終わるとすっかり打ち解けた雰囲気に!そしてワークショップへ。今回は、Rose Thorn Bud(読み方ローズ・ソーン・バッド)という手法を用いるところからスタートします。3色のふせんを用いて、テーマに対するポジティブな意見(Rose)、ネガティブな意見(Thorn)、中立的な意見(Bud)を視覚化する方法です。ブレインストーミングでとにかくたくさんの意見を書き出し、意見内容に基づいてふせんをグルーピングしてタイトルをつけていきます。
様々な意見が出たところで、論点をしぼりこむために使う手法が「How Might We」。「どの様にすれば◯◯が出来るだろうか?」という問いに、多様な意見を落とし込みます。それらに多数決で票を入れ、各グループどのような論点からテーマについて考察するかをまとめていくのです。
各テーマで選出された論点について様々な視点からアイデアを出し合い、テーマに対する提案をより具体的にしていきます。こうすると、最終的に提案するアイデアのコンセプトが決めやすくなりますね。最終的には一枚のシートへアウトプットし、それぞれのグループごとの最終提案物としてまとめあげ、発表しました。例えば「札幌国際芸術祭を世界一魅力的な芸術祭にするには?」というテーマに対して全世界へ発信できるようライブストリーミングを行い、若手作家が作品をプレゼンテーションするショーを行う提案が出ましたが、全体を通してこのように「興味をもってもらう・認知を最大限ひろげる」事に対してアプローチする提案が多く見受けられました。
取材を終えて
参加者からは、「とても濃い学びの時間でした!」「知識としては知っていたが、実践したことがなく、とても良い機会だった」との感想もでた本ワークショップ。たっぷり4時間知恵を絞り、意見を述べ合い、とってもハードでしたが達成感のあるワークショップでした。とってもいい経験だったので、機会があればぜひ職場などで使ってみたい…!来年の札幌国際芸術祭もより楽しみになりました!
執筆・写真 足立 岬(札幌市立大学デザイン学部 人間空間コース4年生)