押井守監督が語る、アニメ制作におけるテクノロジーの限界 by ASCII

Date : 2019/12/14

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ASCII START UPによるNoMapsレポートがアップされています。
NoMaps2019 札幌国際短編映画祭で国際審査員として参加いただいた押井守監督のトークイベント「札幌アニメ革命」の取材記事です。
 
NoMaps 2019セッション「第14回 札幌国際短編映画祭 札幌アニメ革命!!」レポート

押井守監督が語る、アニメ制作におけるテクノロジーの限界

2019年12月11日 07時00分更新  文● BookLOUD 根本 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP

YouTubeの隆盛やTikTokの人気沸騰を持ち出すまでもなく、短編動画を視聴する場やそれに対する視聴者の興味は急速に拡大してきている。札幌国際短編映画祭は、そのような短編映画にスポットライトを当て、新たな人材の育成や、権利売買を含む利活用の促進を目指す場として、2006年以降毎年開催されている。今年はそのノミネート作品上映がNoMaps 2019と並行して10月17日から20日にわたって開催された。

 NoMaps 2019内でも「第14回 札幌国際短編映画祭 札幌アニメ革命!!」と題したセッションが用意された。このセッションでは、『機動警察パトレイバー』シリーズ、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などのアニメ映画で著名な押井守監督(映画祭国際審査員として参加)をゲストに、札幌で設立されたアニメーション制作会社から3人のクリエイターを集めて、札幌でのアニメ制作の現状とこれからについて熱いトークが交わされた。そのなかから、セッション前半のプレゼンと、特に押井監督による現状認識と将来へのキーワードを中心にレポートする。

札幌のアニメーション制作をリードする3人のクリエイター

札幌のアニメーション制作会社3社から、3人のクリエイターが登壇し、各社の現状をプレゼンテーションした。
■株式会社アレクト プロダクションマネージャー 成田穣氏
 アレクトは札幌でCGの制作を中心に業務を行なっている。最近はモーションキャプチャー(MC)を使ったアニメーション制作フローを構築し、時代劇アニメーションの制作では登別伊達時代村の演出家やアクターを起用するなど、札幌ならではの強みを生かした活動を行なっている。