「交叉する自己のアウラ」×「なぞの生命体ふよふよ」
オンライン開催が主軸の今年、リアルな展示が少ない中でひときわ存在感を放つ、「北海道科学大学」の研究成果展示です。大きく2つの研究成果が展示してあります。
どちらも見応え満点。
インタラクティブでありながら郷愁を感じさせるメディアアート作品と、すごい可能性を持つ癒し系のイキモノが展示してあります。
SXSW2020で選出されていた作品(のプロトタイプ)を展示中
未来デザイン学部メディアデザイン学科の小谷 彰宏 教授の作品「交叉する自己のアウラ」が展示されています。
この作品、実は今年のSXSW2020に選出されていた作品。新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったことで展示機会を失っていた中、NoMaps2020への出典となりました。準備万端、明日飛行機でリンツへ...というタイミングで中止が決定という、かける言葉がありません...。
「今回NoMapsという展示機会があって良かった」と言ってくださいました(泣)。
鉄道からの車窓風景が流れる5台のモニターには、キネクトが組み込まれています。
その前を通ると、抽象化された自分が、他のモニターに景色と重なり合った形で映し出されます。
逆に、他人の姿が自分の目の前のモニターに映ることも。
自分には見えない自分、他人にしか見えない自分...コミュニケーションの1つの側面を感じとることができます。
さらに、過去の映像と今現在の姿、どこかの景色と自分の記憶の中の景色...何重もの交叉が隠されています。
ぜひ体験してみてください。
不思議なイキモノ「ふよふよ」展示中
北海道科学大学 三原義広さんによる展示「なぞの生命体ふよふよ」。ゲルに微生物を混ぜることで、自律的に浮沈する不思議な物質が作れることを発見したというものです。
なんと言っても、癒し系であるということ。
その浮沈の様子はかわいらしく、疲れた頭を柔らかくしてくれそうです。
この発見から水質浄化剤の研究開発を目指しているとのこと。
この撮影した日は、イースト菌を混ぜているのだそう。
10月18日(日)17:00まで、札幌市民交流プラザ 1階 SCARTSモールで展示中です。
ぜひご覧になってください。