社会的利益と経済的利益との両立が叫ばれて久しい。一方で、その両立のあり方はまだまだ確立されているとは言い難い。そのような中でも、金融や行政等の各セクターそれぞれが“ソーシャル”に改めて向き合い直し、協働し合いながら両立を目指す営みが徐々に進んでいる。 そこで本セッションでは、金融・行政それぞれのセクターに属している第一線のゲストをお招きし、「金融・行政セクターはソーシャルインパクト創出のために何が足りていないか?これからどうするべきか?」を中心的な問いに据え、他方では、NPO等のプレイヤー側が単に待ちの姿勢にならずに一緒にソーシャルインパクトを生み出していくためにどのような意識・行動変容が求められるかを考えていきたい。
ゲスト
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新田 信行
一般社団法人ちいきん会代表理事 地域金融、社会的金融、地方創生実務家 eumo最幸顧問、日本ファンドレイジンク協会アドバイザー、全国こども食堂支援センターむすびえ顧問、Ezofrogs特別顧問、地方創生パートナーズアドバイザー、ちばのWA地域づくり基金顧問他。 千葉県出身。1981年一橋大学法学部卒業。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。2011年みずほ銀行常務執行役員。2013年第一勧業信用組合理事長。同会長を経て2021年退任。著者に「よみがえる金融」(ダイヤモンド社)他。
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古里 圭史
1979年生まれ。岐阜県飛騨市(古川町)出身。公認会計士・税理士。早稲田大学卒業後、株式会社スクウェア・エニックスを経てデロイトトーマツグループの監査法人に入所。2012年10月に地元、岐阜県飛騨・高山にUターンし、地域密着のコミュニティバンクである飛騨信用組合に入組。同組合において「育てる金融構想」を掲げ、クラウドファンディングや地域キャピタル会社の設立など、新しい金融手法を活用した資金供給の仕組み構築に注力。2017年には電子地域通貨「さるぼぼコイン」を手掛け、ローンチから4年でユーザー数、加盟店数ともに地域シェア40%超のサービスに。 現在は自身のアカウンティングファームの運営を行いながら、慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授を務める。
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仲田 亮
平成27年度入局。産業用ロボット、地方創生、商店街・まちづくり支援担当などを拝命した後、令和元年度に経済産業本省に出向。 地域における社会課題解決ビジネス振興、国内サプライチェーン再配置等の支援策研究に従事。その後、令和3年度に当局に帰任。 現在は中国地域のスタートアップ支援担当として、地域スタートアップの集中支援制度「JーStartup WEST」の企画・運営などに携わるとともに、地域インパクトスタートアップ・インパクト投資の支援や普及啓発に取り組む。
モデレータ
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山田 佳介
- 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム 経営企画部
東京都大田区出身。慶應義塾大学商学部卒業。新卒でデロイトトーマツコンサルティング合同会社に入社。2021年7月に札幌に移住し、株式会社あしたの寺子屋にCOO(最高執行責任者)として参画。2023年5月に松江に移住し、(一財)地域・教育魅力化プラットフォームの経営企画部のマネージャーとして参画。事業管理(KPIモニタリング、予実管理等)や組織開発(社内コミュニケーション活性化、社内会議体の設計・運営等)に従事。好きな言葉は「迷おう。それが始まりだから」(某オーディションのキャッチコピーから引用)