このレポートは、株式会社トーチがつくる、「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」ためのウェブメディア「トーチライト」の転載記事です。
個人の発信力が増している今、メディアはローカルにおいてどんな役割を担えるか。
ローカルの情報発信源として、これまで影響力を持ってきたテレビ局。メディアが置かれた環境やビジネスモデルが大きく変化しつつある今、ローカルテレビ局でも新しい発信のあり方が模索されているさなかです。
一方通行の発信ではなく、視聴者とともに新しい価値を生み出すコンテンツを共創したい。そのために双方向のコミュニケーションを重ね、苦悩しながら挑戦を続ける人たちがいます。
NoMaps 2020のカンファレンス「発信から共創へ:ローカルテレビ局の苦悩と挑戦」では、北海道のテレビ局から新しいメディアのあり方を模索する方々にご参加いただきました。
ゲストは、UHB北海道文化放送の廣岡俊光さん、NHK札幌拠点放送局の大隅亮さん、HTB北海道テレビ放送の阿久津友紀さんです。モデレーターは、NoMaps実行委員であり株式会社トーチ代表のさのかずやが務めました。
視聴者と「パートナー」になるために、これからのメディアのあり方を模索するみなさんの新しい挑戦をお届けします。
セッションの詳細はこちらです。
目次
▷60年間同じビジネスモデルのテレビ局で、新しい価値づくりに挑戦する
▷テレビ局は視聴者と「パートナー」になれるのか
▷ひとりのテレビ局員として、視聴者と価値を共創するために
▷各局の挑戦が「チャレンジしやすい北海道」につながる
60年間同じビジネスモデルのテレビ局で、新しい価値づくりに挑戦する
「発信から共創へ:ローカルテレビ局の苦悩と挑戦」と掲げられた本セッション。
まずはこのセッションを企画したさのかずやより、前提として、現在のテレビ局のビジネスモデルが抱える問題について共有がありました。
民間テレビ局の主な収入源は、CM。このCMの値段は視聴率によって左右される仕組みです。視聴率に左右される収入が、現在でも民間テレビ局の大半を占めています。