名人がAIに敗れて10年。それでも将棋界が前に進む理由〜当事者となった元名人と、将棋AIを育てた研究者に学ぶ、最適化時代の処方箋~
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札幌市中央区北4条西5丁目アスティ45 16F
- 要チケット・パスポート
「AIが人間を超える」——多くの人がそれを実感として抱くようになったのは、ここ数年のことでしょう。しかし将棋界では、それはすでに10年前に通り過ぎた出来事でした。時の名人がAIに敗れ、人間の知性の象徴とされてきた世界で、勝敗の決着はついてしまったのです。
では、その後の10年で何が起きたのか。棋士たちは変わらず強さを追い求め、その研究にAIを取り込みながら、将棋そのものの質を大きく変えてきました。評価値が示される中継は観る楽しみを広げ、盤を見つめる人はかつてより増えている。競技としての深まりと、文化としての広がりが、同時に進んだ10年でした。
本セッションに登壇するのは、その盤の前に座った当事者であり、以後、AIの評価がさほど高くない戦型へとあえて踏み込んだ佐藤天彦九段。そして、コンピュータ将棋を人間の水準まで育て上げ、その後の10年を見つめ続けてきた研究者・松原仁氏です。
最適化があらゆる領域に及ぶ時代に、私たちは何を手放し、何を握り直すのか。10年先を歩いた世界の現在地から、その手がかりを探します。
※本セッションは「NoMaps CONFERENCE」の中で開催いたします。「NoMaps CONFERENCE」へのご参加には「NoMapsパスポート / NoMaps ギャラクシーパスポート / 学生パスポート」のいずれかが必要です。ご購入・ご登録はこちら(https://no-maps.jp/2026/ticket)。
ゲスト
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佐藤 天彦- 公益社団法人日本将棋連盟 棋士
佐藤 天彦(さとう・あまひこ)棋士・九段 1988年、福岡市生まれ。中田功八段門下。2016年、第74期名人戦で羽生善治名人を破り初タイトルとなる名人位を獲得、以後名人3連覇。2017年、現役名人として電王戦に出場し、将棋ソフトと歴史的な対局を戦う。2023年度からは、AIの評価にとらわれない「人間的な将棋の表現」を求めて振り飛車へ棋風を転換するという前例のない挑戦を続けており、現在も棋界最高峰のA級に在籍。クラシック音楽やファッションへの造詣の深さでも知られる。
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松原 仁- 京都橘大学 工学部情報工学科
1986年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。工学博士。電子技術総合研究所、公立はこだて未来大学、東京大学を経て2024から京都橘大学勤務。専門はAI。元人工知能学会会長。著書に「将棋とコンピュータ」、「先を読む頭脳」、「AIに心は宿るのか」など。将棋はアマ5段。
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八尾 直輝- 株式会社プラスティー教育研究所 取締役
1987年、福岡市生まれ。小学生時代に将棋に打ち込んだのち、東京大学在学中に株式会社プラスティー教育研究所を設立。現在は取締役/塾長を務める。25年ぶりに将棋を再開し、そこで得た実感から教育における将棋の可能性に着目、「将棋×教育」の実践に取り組んでいる。将棋普及指導員、将棋アマチュア六段。