NoMapsが展開するウェビナ―シリーズ「Deep Dialog」。私たちを取り巻く環境が大きく変化する中、これからの未来を切り開く方々をゲストに招き、今後の行動のきっかけとなる創造的なコミュニケーションの場を目指しています。
この記事では7月20日に開催した第3回目についてレポートします。
今回のテーマは「観光」。新型コロナウイルス感染拡大防止により国内外で移動が制限され、「観光立国」北海道は大きなダメージを受けています。そんな中、できることを模索・実践している北海道のプレイヤーをお招きし、コロナに負けない観光のあり方についてお話を伺いました。
井田 芙美子さん(株式会社いただきますカンパニー代表取締役)
杉本 夏子さん(温泉旅館矢野代表取締役社長 兼 女将)
開催詳細&登壇者のプロフィールはこちら
温泉旅館矢野の女将である杉本さんも、同様に厳しい現状を語ります。今年2月から休業に入り、稼ぎ時であるゴールデンウィークも休業せねばなりませんでした。北海道の自粛が解除された後に営業を再開したところ、観光ではなくお仕事で松前を訪れる利用客が徐々に入り始めたそうです。同時に、地元の名産品をテイクアウトやオンラインで販売するなど新たなチャレンジも。お客様はもちろん、地元住民や旅館従業員の方々が不安にならないよう対策を万全に、前向きな取り組みを行っています。
あらゆる職種や立場の人々が試行錯誤し藻掻いている中で、「人間も北海道も試されている」と現状を表す杉本さんですが、そんな中でもご自身はとにかく「隣にいる人に優しく」することを信念に日々行動していると語ります。様々な立場にある人全員が考え努力することで、人間らしい生活を取り戻していけるのではと、これからに希望を見出しています。
それでも、道内外の往来が伴うような移動が憚られる現状、「今は北海道の人が北海道を楽しむチャンス」だと言います。北海道民が北海道を楽しんで、そこで知った魅力を来年以降、道外や海外へ発信できれば良いと提案します。
この記事では7月20日に開催した第3回目についてレポートします。
今回のテーマは「観光」。新型コロナウイルス感染拡大防止により国内外で移動が制限され、「観光立国」北海道は大きなダメージを受けています。そんな中、できることを模索・実践している北海道のプレイヤーをお招きし、コロナに負けない観光のあり方についてお話を伺いました。
井田 芙美子さん(株式会社いただきますカンパニー代表取締役)
杉本 夏子さん(温泉旅館矢野代表取締役社長 兼 女将)
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観光の現状と新たな挑戦
井田さんは、参加者が畑ガイドと共に生産農場を巡るツアー「農場ピクニック」という取り組みを行っています。例年、9割程度が道外や海外からの参加者であるがゆえに、新型コロナ感染症拡大の影響を受けた今年は対前年比で9割減という大打撃を受けているそうです。そこで新たに始めたのがオンラインでの取り組み。早朝に農家とオンラインで繋いで収穫体験を行い、収穫した野菜を後日参加者の自宅にお届けするというユニークさが注目を集めています。温泉旅館矢野の女将である杉本さんも、同様に厳しい現状を語ります。今年2月から休業に入り、稼ぎ時であるゴールデンウィークも休業せねばなりませんでした。北海道の自粛が解除された後に営業を再開したところ、観光ではなくお仕事で松前を訪れる利用客が徐々に入り始めたそうです。同時に、地元の名産品をテイクアウトやオンラインで販売するなど新たなチャレンジも。お客様はもちろん、地元住民や旅館従業員の方々が不安にならないよう対策を万全に、前向きな取り組みを行っています。
共に努力する重要性
旅館業としての日々を「お客様がわざわざ会いに来てくれることが何より幸せだった」と振り返る杉本さんですが、それが難しい現在、地元の方々による支えにとても助けられていると語ります。温かい声をかけてくれたり、お弁当を購入してくださったりと感謝の日々が続いているそうです。あらゆる職種や立場の人々が試行錯誤し藻掻いている中で、「人間も北海道も試されている」と現状を表す杉本さんですが、そんな中でもご自身はとにかく「隣にいる人に優しく」することを信念に日々行動していると語ります。様々な立場にある人全員が考え努力することで、人間らしい生活を取り戻していけるのではと、これからに希望を見出しています。
これからの観光
誰もが悩みながら努力している状況を踏まえ、お互いが認め合えることを望むと語る井田さん。観光業への風当たりが強い現状、このまま観光を続けていて良いのかと悩むこともあるそうです。しかし、人に喜びや癒やしを届けられる大切な仕事という誇りと共に、最大限の予防や対策を取ることで、お客様の受け入れを進めることは可能と語ります。旅行に出ることも、出ないことも、どちらも認め合いながら前に進むことが大切だと考えているそうです。それでも、道内外の往来が伴うような移動が憚られる現状、「今は北海道の人が北海道を楽しむチャンス」だと言います。北海道民が北海道を楽しんで、そこで知った魅力を来年以降、道外や海外へ発信できれば良いと提案します。