【レポート】STARSセッション~先輩起業家が語る「しくじり」から学ぼう~

Date : 2020/11/27

Shere :

「STARTUP CITY SAPPORO」のWEBサイトにて、NoMapsカンファレンスのレポートがアップされました。

 

北海道・札幌を舞台に、カンファレンス・展示・イベント・交流・実証実験などを展開し、クリエイティブな発想や技術で、次の社会・未来を創るためのコンベンション『NoMaps』。過去、STARTUP CITY SAPPOROでも取材させていただきました!2020年はそのNoMapsとSTARTUP CITY SAPPORO事務局が連携し、8つのオンラインカンファレンスを実施いたしました。

今回は、NoMaps3日目、10月16日(金)18:00〜18:50で行われた『STARSセッション~先輩起業家が語る「しくじり」から学ぼう~』のトークセッションレポートをお届けいたします!

札幌を牽引する若手経営者による「しくじり」セッション。2000年代に起業し、互いに親交のある3名の登壇です。NoMaps会期の金曜日の夜ということもあり、サッポロクラシックで乾杯するところから始まりました。

坪井氏の「スタートアップの失敗する確率は93%」という言葉から始まったこのセッション。リリースしたサービスが競合に負けた話、リリースしたプロダクトが全く売れなかった話、経営者が妥協して決断すると成功しない話、組織づくりに大事なことなどを聞くことができました。

登壇者プロフィール

坪井 大輔(写真中央)
株式会社INDETAIL代表取締役 CEO
1977年生まれ。小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻MBA取得。北海道科学大学客員教授、ベンチャー企業社外取締役、(一社)ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP) 代表理事も務める。シリアルアントレプレナーとして事業売却を多数経験。16年よりブロックチェーンの取組みを開始。実証実験などのユースケースを築き上げる一方、啓蒙活動として年間30以上の講演を 全国で行う。最近ではトークンコミュニティとオンラインサロンの親和性に着目し「ONSALO」という オンラインサロン事業を開始。著書には『WHY BLOCKCHAIN』『OUT of FOCUS』(翔泳社)なとどがある。
https://www.indetail.co.jp/
 

福西 伸康(写真右)
株式会社エスプランニング 代表取締役
大学受験に失敗し飲食店経営など転々と経験後、2004年に趣味のプログラミングでソフトウェアを開発する株式会社エスプランニングを創業。2014年には子会社として外国人観光客対応ITサービスのセカイメニュー株式会社を設立。現職をつつけながら餃子バーのマスターとして店に立つ傍ら、ライトノベル作家としても令和元年デビュー(ファンタジーには馴染めない ~アラフォー男、ハードモード異世界に転移したけど結局無双~ KADOKAWAドラゴンノベルス)
https://es-planning.jp/
 

モデレータ

入澤 拓也(写真左)
エコモット株式会社 代表取締役
1980年生まれ、北海道札幌市出身。映画監督に憧れ、単身シアトルへ行くも当時最先端のITに触れ、没頭するようになる。帰国後の2002年クリプトン・フューチャー・メディア(株)に就職。2007年環境・携帯・北海道をテーマにしたエコモット株式会社を起業。IoTインテグレーション(インターネットと物の一体化)事業を展開。環境に優しく、コストを削減するロードヒーティング(道路の雪や氷を溶かす施設)の遠隔監視システムなど様々なITソリューションを提案する。北海道から始まり、全国へ展開。2017年上場。「北海道IT推進協会」会長、「北海道モバイルコンテンツ推進協議会」副会長、「さっぽろイノベーションラボ」理事などを務める。
https://www.ecomott.co.jp/

 

早すぎて、失敗?

エコモット株式会社 入澤氏
早すぎて失敗するパターンをお二人にお聞きしたいです。例えば、福西さんの「セカイメニュー」というサービスですが、セカイメニューをリリースした2014年、いまの時代だったらもっと売れてたと思うんですが。

※外国人観光客が飲食店でのオーダーの際、卓上に置かれたQRコードをスマートフォンで読み込むことで母国語でメニューを閲覧、オーダーまで行えるサービス。2014年リリース。http://sekaime.nu/ja/

株式会社エスプランニング 福西氏
当時引き合いはそこそこあったんですよ。だけど、営業してみると飲食店の温度感はそうでもなかったんです。2020年東京オリンピックがあるのでニーズがあるだろうと思い作ったんですが、当時は東京オリンピックも6年後、飲食店としては現実感がなかったんだと思います。でもようやくオリンピックも近づいてきて、外国語を話せる従業員をなかなか採用できないとか、外国人観光客が増えてきたとか、ニーズが顕在化してきて引き合いが盛り上がってきたなと思ったら、新型コロナウイルスで止めを刺されましたね(笑)
 

エコモット株式会社 入澤氏
坪井さんのMOREMALLというショッピングサイトをつくるサービス、BASEよりも前に始めていましたよね?
 

※株式会社INDETAILが2014年にリリースしたオンラインショッピングモールサービス。2017年にサービス終了。
https://www.indetail.co.jp/news/170501/


株式会社INDETAIL 坪井氏
実はMOREMALL、メルカリとBASEとほぼ同時にリリースしたんですよ。僕らMOREMALLは「個人でお店を開けます」という打ち出し方だったんです。システムは一緒なんですが、打ち出し方がメルカリやBASEと違うんですよね。
「ネットでフリマができます」「個人で売買できます」というのと、「個人でお店を開けます」という打ち出し方がサービスの明暗を分けたと思っていて、何故かというとお店ってハードルが高そうじゃないですか。お店を開くこと自体が障壁があるけど、個人でモノは売りたかったんですね。ほぼ同時にリリースして、MOREMALL以外上場してるんですよ(笑)


 

株式会社INDETAIL 坪井氏
MOREMALLは事業売却しているので事業的には失敗じゃないんですけど、ビジョン的には失敗だったでしょうね。でもMOREMALLを作ったからブロックチェーンをやろうと思ったんです。
MOREMALLは個人間売買が必要なのですが、個人間でも信頼を持ってお金のやり取りができるようになると良いと思ったんです。それをやる手段がブロックチェーンだったんですよ。「しくじりMOREMALL」からの「ブロックチェーン」です!
 

あのとき、こうしておけば…

エコモット株式会社 入澤氏
自分の経験から、しくじりから転換する、ということがたくさんあったので紹介したいと思います。元々ある融雪システム遠隔監視ソリューション『ゆりもっと』という商品を転用して農地監視システム『かかしくん』というプロダクトを作ったんです。でも全く売れなかったんです(笑)しかし、この『かかしくん』を見た建設コンサルの人から「これは建設現場に良いと思う」というアドバイスを貰って、建設現場で事業を始めたんです。今は、建設情報化施行支援ソリューション『現場ロイド』というプロダクトを提供しています。
その他にも、とにかく色々作ったんですよ。『携帯写メチラシ』『押忍!水番長』『除雪ファイターズ』とか、パンフレットやチラシやウェブサイト等たくさん作ったんですけど全く売れなかったんですね(笑)だけど、これがあったから今の事業に生きてたりするんですよね。

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